ドイツの作曲家。1685年ザクセン地方のハレで生まれる。1706年からイタリアに渡り、1610年帰国してハノーヴァー選帝侯の宮廷楽士長となる。1716年からロンドンに定住、1726年にはイギリスに帰化している。代表作は管弦楽曲「水上の音楽」「王宮の花火の音楽」、オラトリオ「メサイア」など。
![]() |
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルヘンデル |
|---|
[ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル 人物情報]
Wikipediaの人物情報
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(Georg Friedrich Händel, 1685年2月23日 - 1759年4月14日)は、ドイツ生まれでイギリスに帰化した作曲家。バロック音楽を代表する重要な作曲家の一人。イギリスに帰化していることや、イギリスでの活動歴のほうが長いことから、英語名でジョージ・フリデリック・ハンデル(ハンドル、ヘンドル、George Frideric Handel)と呼び、イギリスの作曲家として扱うべきという意見もある(少なくともイギリスではそう扱われている)が、日本ではもっぱらドイツ名で知られ、ドイツの作曲家として扱われるのが通例である。
生涯
ヨハン・ゼバスティアン・バッハと同年、現ザクセン=アンハルト州(当時はブランデンブルク=プロイセン領)のハレに生まれる。父の期待に従いマルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルクで法律を学んだが、音楽への情熱を断ち切れずハンブルクへ出てオペラで成功した。1706年からはイタリアの各地を巡り、イタリアオペラに接してそれを吸収し、またオペラに加えてカンタータやオラトリオなども発表する。1710年にハノーファー王国の宮廷楽長となったが、宮廷楽長の地位はそのままに1712年にはロンドンに移住し、1727年には正式に帰化した(1714年のイギリスのアン (イギリス女王)の死去に伴い、ハノーファー選帝侯がイギリス王ジョージ1世 (イギリス王)として迎えられることになる)。
ちなみにバッハは、1719年と1729年の2度にわたりヘンデルに面会を求めたが、最初はすれ違いになり、2度目はヘンデルが何らかの事情で面会を断ったために、同時代に活躍しながらも生涯出会うことはなかった。バッハが「音楽の父」と評されるのに対し、ヘンデルを「音楽の母」と呼ぶこともある。
1751年に左眼の視力を失い、間もなく右眼の視力も悪化し、1752年に完全に失明した。その後1758年の夏、タンブリッジ・ウェルズで眼科医を名乗るジョン・テイラーにより手術を受けたが成功しなかった(ジョン・テイラーはバッハにも同様の手術を施して失敗している)。翌1759年、体調の悪化により死去。74歳であった。
作品について
バッハが主として教会の礼拝で用いる音楽(教会音楽)で活躍したのに対し、ヘンデルはオペラや(劇場用の)オラトリオなど、劇場用の音楽で本領を発揮した。特に、オラトリオ《メサイア (ヘンデル)(救世主)》は曲中に有名な「ハレルヤ・コーラス」を含み、今日でも非常に有名である。また、オラトリオ《ユダ・マカバイ(ユダス・マカベウス)》中の合唱曲「見よ、勇者は帰る」は、優勝者を称える曲・表彰状授与のBGM(得賞歌)として日常的に用いられている。オペラ《クセルクセス(セルセ)》中の「オンブラ・マイ・フ(懐かしい木陰よ)」は、「ヘンデルのラルゴ」とも呼ばれて親しまれている。そのほか、オペラ《エジプトのジュリアス・シーザー》、オラトリオ《エジプトのイスラエル人》や、《リナルド》の中のアリア「私を泣かせてください」なども知られている。
オペラ、オラトリオや世俗カンタータの他、管弦楽曲としては、管弦楽組曲《水上の音楽》《王宮の花火の音楽》が有名。また、合奏協奏曲、室内楽、オルガンやチェンバロのための作品がある。サッカー・UEFAチャンピオンズリーグの入場曲《UEFAチャンピオンズリーグ賛歌(UEFA Champions League Hymne)》は《司祭ザドク(Zadok the priest)》を原曲としてアレンジしたものである。
主な作品
声楽曲
- 詩篇曲「主は言われた」(Dixit Dominus) HWV232 1706~07年
- 詩篇曲「主が家を建てられるのでなければ」(Nisi Dominus) HWV238 1707年
- サルヴェ・レジナ HWV241 1707年
- ジョージ2世の戴冠式アンセム~「司祭ザドク」 HWV258 1727年
オペラ
- アルミーラ HWV1 初演1705.1ハンブルク
- 血と殺戮で得た愛、またはネロ HWV2 初演1705.2ハンブルク(紛失)
- 幸福なフロリンド HWV3 初演1708.1ハンブルク(紛失)
- 変容したダフネ HWV4 初演1708.1ハンブルク(紛失)
- 自らに勝つことこそよりまさる勝利 HWV5 初演1707.11ローマ
- アグリッピーナ HWV6 初演1709.12 ヴェネツィア
- リナルド HWV7 初演1711.2 ロンドン(以下全て同じ)
- 忠実な羊飼い HWV8 初演1712.11
- テーゼオ HWV9 初演1713.1
- シッラ HWV10 初演1713.9
- ゴールのアマディージ HWV11 初演1715.5
- ラダミスト HWV12 初演1720.4
- ムツィオ・シェーヴォラ(ジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニとの共作) HWV13 初演1721.4
- フロリダンテ HWV14 初演1721.12
- ゲルマニア王オットーネ HWV15 初演1723.1
- ランゴバルド王フラーヴィオ HWV16 初演1723.5
- エジプトのジュリアス・シーザー HWV17 初演1724.2
- タメルラーノ HWV18 初演1724.10
- ロンバルディア王妃ロデリンダ HWV19 初演1725.2
- シピオーネ HWV20 初演1726.3
- アレッサンドロ HWV21 初演1726.5
- テッサリア王アドメート HWV22 初演1727.1
- イングランド王リチャード1世 HWV23 初演1727.11
- ペルシア王シローエ HWV24 初演1728.2
- エジプト王トローメオ HWV25 初演1728.4
- ロターリオ HWV26 初演1729.12
- パルテーノペ HWV27 初演1730.2
- インド王ポーロ HWV28 初演1731.2
- エツィオ HWV29 初演1731.2
- メディア王ソザルメ HWV30 初演1732.2
- オルランド HWV31 初演1733.1
- クレタのアリアンナ HWV32 初演1734.1
- アリオダンテ HWV33 初演1735.1
- アルチーナ HWV34 初演1735.4
- アタランタ HWV35 初演1736.5
- アルミーニオ HWV36 初演1737.1
- ジュスティーノ HWV37 初演1737.2
- エジプト王妃ベレニーチェ HWV38 初演1737.5
- ファラモンド HWV39 初演1738.1
- セルセ HWV40 初演1738.4
- イメネーオ HWV41 初演1740.12
- デイダミア HWV42 初演1741.1
オラトリオ
- 時と悟りの勝利 HWV46a 1707年(イタリア語)
- 復活 (キリスト教) HWV47 1708年(同上)
- アチスとガラテア HWV48 1718年(英語)
- エステル HWV50 1718年(英語)
- 世の罪のために苦しみ死に給いしイエス(ブロッケス受難曲) HWV49 1719年(読後)
- デボラ HWV51 1733年(英語、以下全て同じ)
- アタリア HWV52 1733年
- 時と真理の勝利 HWV46b(HWV46aの改作)
- サウル HWV53 1739年
- エジプトのイスラエル人 HWV54 1739年
- 快活の人、沈思の人、中庸の人 HWV55 1740年
- メサイア (ヘンデル) HWV56 1742年
- サムソン HWV57 1743年
- セメレ HWV58 1744年
- ヨゼフとその兄弟 HWV59 1744年
- ヘラクレス HWV60 1745年
- ベルシャザル HWV61 1745年
- 機会オラトリオ HWV62 1746年
- ユダス・マカベウス HWV63 1747年(「見よ、勇者は帰る」See the conquering hero comesは「得賞歌」として有名、またこの曲は讃美歌「よろこべやたたえよや 」となっている。)
- ヨシュア HWV64 1748年
- アレグザンダー・バルス HWV65 1748年
- スザンナ HWV66 1749年
- ソロモン HWV67 1749年
- テオドーラ HWV68 1750年
- ヘラクレスの選択 HWV69 1751年
- イェフタ HWV70 1752年
- 時と真理の勝利 HWV71 1757年(HWV46bとは別)
- ジョージ2世の戴冠式アンセム 1.司祭ザドク HWV.258
- 『風よ静まれ』
- 聖セシリアの日のためのオード
- デッティンゲン・テ・デウム
管弦楽曲
- 水上の音楽(管弦楽組曲)HWV348-350
- 王宮の花火の音楽(管弦楽組曲)HWV351 1748年
- 6つの合奏協奏曲集 作品3 HWV312-317 1734年出版
- 12の合奏協奏曲集 作品6 HWV319-330 1739作曲,1740年出版
- 合奏協奏曲「アレクサンダーの饗宴」HWV318
- オルガン協奏曲集 第1集 作品4 HWV306-311
- 第1番ト短調
- 第2番変ロ長調
- 第4番ヘ長調
- 第6番変ロ長調(有名な「ハープ協奏曲変ロ長調HWV294」の原曲)
- オルガン協奏曲第2集
- 第13番ヘ長調『かっこうとナイチンゲール』
- オルガン協奏曲集 第3集 作品7 HWV312-317
- 2つの合奏体のための協奏曲
- 第1番 変ロ長調 HWV332
- 第2番 ヘ長調 HWV333
- 第3番 ヘ長調 HWV334
器楽曲
- 6つのトリオソナタ 作品2
- 7つのトリオソナタ 作品5
- ハープシコード組曲集
- ホ長調HWV430(アリアと変奏は「調子の良い鍛冶屋」として有名)
- 変ロ長調HWV434(アリアと変奏がやはり有名)
関連項目
- HWV
- ハレ・ヘンデル音楽祭
- ゲッティンゲン・ヘンデル音楽祭
- スタンディングオベーション
外部リンク
- キティ・クライヴ(Kitty Clive) MySouda WebryBlog/ウェブリブログゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(George Frideric Handel) ― 「快活な人、物思いに沈む人 と穏健な人」より、アリア:(Air: 'Mirth, admit me of thy crew' from 'L'Allegro, il Penseroso ed il Moderato') (pastoral ode) Performers: Claron ...
- ハンデル ジョージ フリデリック(ヘンデル ゲオルク フリードリヒ) Handel ...音楽 Music」カテゴリの記事. チャイコフスキー ピョートル イリイッチ Tchaikovsky Pyotr Ilyich 1840-1893(2012.01.29); ハンデル ジョージ フリデリック(ヘンデル ゲオルク フリードリヒ) Handel George Frideric 1685-1759(2012.01.13); 賛美 ...
- 丸干し日記 仮家屋 メモゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル2幕のオラトリオ「Il trionfo del Tempo e del Disinganno」(時と悟りの勝利)1707年ベルリン国立歌劇場(於シラー劇場) 演奏 グルノーブル・ルーヴル宮音楽隊指揮 マルク・ミンコフスキ演出 ユルゲン・フリム ...
- 全人類的お宝必聴盤~Part24 | 土下寝で昼寝!アロンソ・ムダーラ/クラロス伯のディフェレンシアス; ゲオルグ・フリードリヒ・ヘンデル/サラバンデ; フェルナンド・ソル/第7幻想曲作品30. バロックと古典ものという渋い内容ですが、フランスの名器Robert Bouchet(ロベール・ ...
- ピアノ譜0968(北の国から~サラバンド/ヒーリング・セレクション)/楽譜 ...20 オンブラ・マイ・フ/Ombra Mai Fu(作曲:ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル) 21 過ぎ去りし永遠の日々(作曲:coba) 22 アルハンブラの想い出/Alhambra(作曲:フランシスコ・タルレガ) 23 渚のアデリーヌ/Ballade Pour Adeline( ...
- 1/6に聴いたアルバム - Black Sheep Boy's Playlists(2010/4/30~Sarabande - ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル∮15 Serse (Xerxes), HWV 40, Act I: Ombra mai fu, "Largo" (arr. for oboe and orchestra) - ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル∮16 Messiah, HWV 56, Part II: Hallelujah! - ゲオルク・ ...
- 第44回岐阜県アンサンブルコンテスト 結果... 市立那加 クラリネット8 「くるみ割り人形」より チャイコフスキー羽島市立竹鼻 金管4 体操のための音楽 福島弘和羽島市立竹鼻 金管5 2つの小品 チャイコフスキー土岐市立土岐津 金管7 ハレルヤ ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル飛騨市立 ...
- オペラ「ジュリアス・シーザー」(ヘンデル) 見てくれのクラシック・ファンゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685~1759)は、シーザーのエジプト遠征時における、クレオパトラやトロメオをめぐるオペラ「ジュリアス・シーザー」を書きました。 タイトルは「ジュリアス・シーザー」ですが、中身はクレオパトラを中心に描かれ ...
- 今日の一枚&今日のCD: ノボのブログラッパズイセン)--「尊敬」、「心づかい」 ================== note 今日のCD 302 ヘンデル/六つのフルート・ソナタ(ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759)). ・ソナタ ホ短調 HWV359a ・ソナタ ト長調 HWV363b ・ソナタ ロ短調 HWV367b ...
- ピアノ譜0979(トロイメライ~トルコ行進曲/藤井英一のフェイマス ...... Landmann(作曲:ロベルト・シューマン) 11 乙女の祈り/La Priere D'une Vierge(作曲:テクラ・ボンダジェフスカ(テクラ・バダルジェフスカ)) 12 調子のよい鍛冶屋/The Harmonious Blacksmith(作曲:ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル) ...
ニュースはありません。
人名辞典ではこのページで使用している画像の著作権は消失しているものと認識し ているか、許可を得て掲載しております。 万一、画像が許可を得て掲載されていない場合は速やかに画像を外すか、正式な許可を得る手続きをいたしますのでご連絡下さい。

