Offenbach, Jacques

ジャック・オッフェンバック

オッフェンバック
Offenbach, Jacques
1819年06月20日~1880年10月04日
[フランス] [作曲家]

[ジャック・オッフェンバック 人物情報]

フランスの作曲家。ドイツのオッフェンバッハに1819年生まれる。父からバイオリンを学び、パリ音楽院に入学。1年後に退学し、チェロ奏者として活動しながら作曲を学ぶ。1858年オペレッタ「天国と地獄」で名声を博した。1860年フランスに帰化。1861年レジオン・ドヌール勲章を受章。

Wikipediaの人物情報

ジャック・オッフェンバックJacques Offenbach, 1819年6月20日-1880年10月5日)は、ドイツ生まれでフランスで活躍(後に帰化)した作曲家/チェロ音楽家/オペレッタ作曲家である。ジャック・オッフェンバックは父親の出身地(ドイツ・フランクフルト近郊のオッフェンバッハ・アム・マイン)からとったペンネームで、本名はヤーコプ・レヴィ・エーベルストJakob Levy Eberst)。オペレッタの原型を作ったともいわれ、音楽と喜劇との融合を果たした作曲家である。なお、ドイツ語読みでオッフェンバッハと呼ばれることもある。

生涯

ジャック・オッフェンバックは、1819年にケルンに生まれる。1833年に、チェロの勉強をしに、フランスのパリへ。1848年三月革命を避けドイツに一時帰国するが、まもなく戻り、その後は終生パリに住んでいる。演奏の傍ら、作曲活動を続け、1850年にテアトル・フランセの指揮者になる。後の1855年には自らブフ・パリジャンという劇場を作成。いくつものオペレッタを上演、人気を博す。1880年に没するまでに幾度もの演奏が行われた。爆発的な人気と反比例するかのように、痛烈な風刺、退廃的な快楽主義は知識人からの批判も多かった。エミール・ゾラは「オペレッタとは、邪悪な獣のように駆逐されるべき存在」とまで書いているが、今日では第二帝政期フランスを代表する文化のひとつとして歴史的評価も作品的評価も高い。

晩年はフランスでは一時の人気を失い、オペラ「ホフマン物語」に新生を賭けていた。死後には、各作品は彼自身が監修したウィーン版に源を発するドイツ語上演がフランスに代わって主流を占める(有名なオペレッタ「天国と地獄」序曲はウィーン版のためのオリジナルである)。特に戦後は東ベルリンでのフェルゼンシュタイン演出による「青ひげ」や「ホフマン物語」が歴史的な成功を収めた。近年は、ミンコフスキらによるオーセンティックなフランス語上演も急速に盛り返し、もともと上演の盛んだったドイツ圏とあわせ活況を呈している。生地のケルン歌劇場も、2006年に人気バリトン歌手ヴァイクルを演出に招いて「天国と地獄」を新制作したが、不評で途中打ち切りとなった(激しいブーイングで上演が阻まれ、総監督が舞台に立って懇願し続行したという騒ぎだったと言われる)。目下はフランスのリヨン歌劇場などが上演に意欲的である。(季刊誌「OPERA」の欧州歌劇場上演スケジュール、雑誌「音楽の友」の海外ニュースなど)

作品

オペレッタ

  • オペラ・ブッフ「地獄のオルフェ(天国と地獄)」(1858年)
  • 「ダフニスとクロエ」(1860年)
  • オペラ・ブッフ「美しきエレーヌ」(1864年)
  • オペラ・ブッフ「青ひげ」(1866年)
  • オペラ・ブッフ「パリの生活(ラ・ヴィー・パリジェンヌ)」(1866年) - 主要作では数少ない、現代(当時の)パリを舞台にした洒脱な恋愛コメディ。ドイツ人ながら誰よりもパリを熱愛したオッフェンバックが憧れ視点で謳ったパリ賛歌であり、準主役のスウェーデン人旅行者(明らかな風刺の対象であるドイツ人にそのまま置き換えた上演も多い)が、おのぼりさんとして散々コケにされながらも愛情をもって描かれている。今日もドイツ圏で人気が高く、フランスではパリっ子にはやや照れくさいのかリヨンやトゥールーズなど地方での制作が多い。
  • オペラ・コミック「ロビンソン・クルーソ」(1867年)
  • オペラ・ブッフ「ラ・ペリコール」(1868年)
  • 童話オペラ「月世界旅行」(1875年)
  • オペラ・コミーク「鼓手長の娘」(1879年)
  • 「トトの城」
  • 「羊飼い」
  • 「フォルトゥニオ」
  • 「ブラバンドのジュヌヴィエーヴ」
  • 「小さなりんご(ポムダピ)」
  • 「ジェロルスティン大公妃殿下」(ブン大将)」
架空の小国を舞台にした軍隊コメディで、これもドイツ風刺である。このプロイセン軍国主義をおちょくったオペレッタに大笑いした直後、フランスは当の相手に惨敗の屈辱をなめたが、その後やり返したりやり返されたりを経て、作品自体はフランスでもドイツでも百五十年の命脈を保っている。軍隊風刺が庶民にアピールしたのか戦前の浅草オペラでも大ヒットし、「ブン大将の唄」はエノケンソングとしても残っている。
  • 「盗賊」
  • 「可愛い香水屋」
  • 「ため息橋」
  • 「西インド諸島の女」
  • 「10時間の外出」
  • 「二人の漁師」
  • 「ドニ夫妻」
  • 「美しいリュレット」
  • 「歌姫」
  • 「サンフルールの薔薇」
  • 「チュリパタン島」
  • 「雪玉」
  • 「パン屋の女将はお金持ち」
  • 「白夜」
  • 「ファゴット氏」
  • 「ペロニラ先生」
  • 「魔法使いの兵士」
  • 「ニンジンの王」
  • 「密告者」
  • 「カカドゥ」
  • 「ラインの妖精」
  • 「66」
  • 「コスコレット」

オペラ

  • 歌劇「ホフマン物語」(1880年。未完) - オペレッタを多数残した彼の唯一のオペラ。「ホフマンの舟歌」が有名。

バレエ音楽

  • 「パリの喜び」 - マニュエル・ロザンタールがオッフェンバックの代表作から選りすぐったメロディーをまとめたもの。1938年4月5日バレエ・リュッス・ド・モンテカルロによってモンテカルロ劇場で初演。上演はそう多くないが、レコードやCDではバレエ音楽でも屈指の人気を誇り、編曲者自身のほか、カラヤン、ミュンシュ、マゼール、ショルティ、デュトワ、プレヴィン、フィードラー、カンゼル、小澤征爾といった錚々たる指揮者がレコーディングしている。なお、題名どおりご当地音楽の要素満点の趣向に反して、以上のうち生粋のフランス人は編曲者のみ(マゼールはパリ生まれのロシア人だが5歳でアメリカ移住、ミュンシュは中年期までドイツ国籍)、フランスのオーケストラもマゼール盤のみという非常に特異な傾向を示している。

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