20世紀スイスを代表する作曲家。1886年ブルンネンに画家アルフレート・シェックの子として生まれる。1905年チューリヒ音楽院入学、その後ライプツィヒ音楽院でマックス・レガーに師事する。1957年チューリヒにて死去。
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オトマール・シェック |
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[オトマール・シェック 人物情報]
Wikipediaの人物情報
オトマール・シェック(Othmar Schoeck, 1886年9月1日 シュヴィーツ州ブルンネン - 1957年3月8日 チューリヒ)は20世紀スイスの作曲家。とりわけ300曲以上にのぼる歌曲の作曲家として重要で、ピアノ伴奏つき歌曲や管弦楽伴奏つき歌曲のほか、様々な合唱曲を遺している。そのほかに《ヴァイオリン協奏曲「幻想曲風に」》作品21や《ホルン協奏曲》作品65、ハインリヒ・フォン・クライスト原作の歌劇《ペンテジレーア》作品39なども名高い。
シェックの再評価は1980年代半ばに始まったが、その陰にはディートリヒ・フィッシャー=ディースカウや白井光子の地道な努力があった。
略歴
父親は風景画家のアルフレート・シェック(Alfred Schoeck)。父親の跡継ぎを目指して短期間チューリヒの美術学校に籍を置くも、結局は中退してチューリッヒ音楽院に転学。音楽院を卒業後、シュトゥットガルトでマックス・レーガーに出会い、1907年から1908年までレーガーの許でライプツィヒ音楽院に学ぶhttp://www.karadar.com/Dictionary/schoeck.html。
スイスに戻ってからは積極的な音楽活動に着手。チューリヒのいくつかの合唱団やザンクト・ガレンにおけるオーケストラの演奏会を指揮するが、徐々に創作活動に鞍替えしていった。第一次世界大戦中はチューリヒに過ごし、ピアニストのマリー・ド・サンジェール(Mary de Senger)と恋愛関係にあった。
パリでフランス六人組の音楽を知ってから、旧来の伝統的な調性を捨てた。アルバン・ベルクの音列技法に好意を寄せたこともある。結局は1930年代にモダニズムから離れて調性音楽に回帰したが、それでも19世紀末から20世紀初頭に流行った「調性の拡張」に従っており、自由奔放な和声進行や個性的な転調を追究している。調性への回帰と同時期にナチス・ドイツに祭り上げられ、優遇されたため、そのことが戦後シェックのタブー視につながった。
創作活動のかたわらピアニストとしても活躍し、チューリヒ歌劇場で活躍した往年の名歌手、とりわけエルンスト・ヘフリガーを伴奏して自作歌曲の録音を遺した。指揮者としては、同僚のフォルクマール・アンドレーエやフリッツ・ブルンと親しかった。そのほかの友人に、文豪ヘルマン・ヘッセや画家フランツ・ヴィーゲレがおり、ヘッセとブルンはシェックの旅仲間でもあった。
1945年になってようやくスイス音楽家協会作曲家大賞に選ばれた。
作品
作品数は数多く、歌劇や声楽曲のほか、いくつかの器楽曲も遺している。
フーゴー・ヴォルフ亡き後のドイツ語歌曲の大家のひとりに数えられ、詩の情緒や雰囲気を、絶妙かつ親密に音楽化したことにより、いくつかの歌曲や連作歌曲が代表作として言及されている。中でも、ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフやニコラウス・レーナウらの詩に作曲された歌曲集《悲歌(Elegie)》作品36(1921年~1922年)や《十の歌(ヘッセ歌曲集)》作品44(1929年)、レーナウやゴットフリート・ケラーの詩による弦楽四重奏とバリトンのための《夜曲(Notturno)》作品47(1933年)、歌曲集《星々の下で(Unter Sternen)》作品55(1941~43年)、《静謐なる輝き(Das Stille Leuchten)》作品60(1946年)、エドゥアルト・メーリケ歌曲集《心もて足るを知る(「好ましき慎み」とも、Holdes Bescheiden)》(1947~49年)が有名である。
歌劇や相当数の歌曲のほかに、いくつかの器楽曲を遺している。2つの弦楽四重奏曲や3つのヴァイオリン・ソナタ、クラリネット・ソナタ、遺作のチェロ・ソナタ、チェロ協奏曲、弦楽合奏のための《夏の夜》作品58がある。日本でシェックの名前を広めるのに貢献した《ヴァイオリン協奏曲「幻想曲風に」》は、バルトーク・ベーラの《ヴァイオリン協奏曲第1番_(バルトーク)》と同じく、シュテフィ・ゲイエルに献呈された。この作品は、やはりバルトークに同じく、ゲイエルに対する恋愛感情が発端となって着手された。
劇音楽
若書きの習作で、カール・マイ原作の歌劇《ジルバー湖の財宝 (Der Schatz im Silbersee) 》が近年に発見された。その音源は2005年に、カール・マイ協会の年鑑の附録品としてCD化された。- ゲーテのジングシュピールによる歌曲《エルヴィンとエルミーレ》(1916年)
- コリブランドスのドン・ラヌード Don Ranudo de Colibrados (1919年4月16日チューリヒ初演)
- フェルッチョ・ブゾーニの舞台とパントマイムによる小芝居《壁画》 Das Wandbild 作品28(1918年)[Eine Szene und eine Pantomime von Ferruccio Busoni – Ort des Schauspiels: Ein Antiquitätenladen an der Rue St. Honoré; Ort und Zeit der Pantomime: Die Geisterwelt der Chinesen]
- 3幕の歌劇《ウェヌス》 Venus 作品32(プロスペル・メリメ原作、アルミン・リューエガー台本、1922年5月10日チューリヒ初演)
- 1幕の歌劇《ペンテジレーア》 Penthesilea 作品39 (1927年1月8日ドレスデン国立歌劇場にて初演、1999年ルツェルン音楽祭にて甦演)
- 漁師とその妻 Vom Fischer und syner Fru (1930年10月3日ドレスデン国立歌劇場初演)
- 4幕6場の歌劇《マッシミッラ・ドーニ》 Massimilla Doni 作品50(原作:オノレ・ド・バルザックの同名の小説。台本:アルミン・リューエガー。初演:1937年5月2日ドレスデン国立歌劇場)
- 4幕の歌劇《デューランデ城》 Das Schloss Dürande 作品53(原作:アイヒェンドルフの小説。台本:ヘルマン・ブルテ。初演:1943年4月1日ベルリン国立歌劇場初演)。
外部リンク
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