イギリスの詩人。1788年ロンドンで貴族の子として生まれる。1790年スコットランドのアバディーンに転居し、1798年の父の死によって第6代バイロン卿となる。ケンブリッジ大学で学ぶが乱れた生活を送る。在学中に制作した最初の詩集は批判を受け、1809年から2年間にわたり地中海諸国を旅行することになる。
帰国後発表した長編物語詩『チャイルド・ハロルドの遍歴』が大成功を収め、一躍時の人となった。その後も背徳的なテーマを描き、
1816年私生活上の悪評がもとでイギリスを去り、スイスやイタリアなどを転々とする。その間に『チャイルド・ハロルドの遍歴』の続編や、代表作となった未完の長詩『ドン・ジュアン』を書き続けた。
ギリシア独立戦争(1821年~29年)が勃発すると独立軍に参加するため、ギリシアに渡ったがマラリアのため客死した。
![]() |
ジョージ・バイロンバイロン |
|---|
[ジョージ・バイロン 人物情報]
Wikipediaの人物情報
第6代バイロン男爵ジョージ・ゴードン・バイロン(George Gordon Byron, sixth Baron, 1788年1月22日 - 1824年4月19日)は、イギリスの詩人。
生涯と作風
ロンドンに生まれ、2歳の時にスコットランドのアバディーンに移ったが、1798年に第5代バイロン男爵が亡くなったため、10歳にして第6代バイロン男爵となり、父祖の地ノッティンガムへ移った。翌年ロンドンに出て1801年から1805年をハーロー校で過ごし、1805年にケンブリッジ大学に入学したが、学業を顧みず放埒な日々を過ごした。詩集『懶惰の日々』(Hours of idleness, 1807年)を出版したが、翌年エディンバラ・レビュー誌に非難され、諷刺詩『イギリス詩人とスコットランド批評家』(English Bards and Scotch reviewers, 1809年)を出版して鬱憤を晴らした。1808年にケンブリッジを去り、1809年から1811年までポルトガル、スペイン、ギリシャなどを旅し(ナポレオン戦争の影響でこのグランドツアーの際には地中海地方を旅した。)、帰国後ロンドンに住み、1812年上院で紡績工のラッダイト運動を弾圧することに抗議する演説をおこなって名を挙げた。この年旅行の成果である『チャイルド・ハロルドの巡礼』1・2巻(Childe Harold's Pilgrimage, 1812年)を出版、生の倦怠と憧憬を盛った詩風と異国情緒が時代の好尚に投じ、大評判になった。その間社交界の寵児として恋に憂き身をやつしたが、1815年にアナベラ・ミルバンクと結婚した。このときにもうけた子が世界最初のプログラマーとされているエイダ・ラブレスである。だが翌年に別居し、その乱れた生活が指弾を受けたため、イギリスを去りスイスのジュネーヴでパーシー・ビッシュ・シェリーに会い、ともにスイス各地を巡遊し、ヴェネツィア、ラヴェンナ、ピサ、ジェノヴァで退廃した生活を続ける。特にグィッチョーリ伯爵夫人(Teresa Guiccioli)との関係が有名である。多くの作品の中で、冷笑と機知に満ちた『ドン・ジュアン』(1819年-24年)がこの期の代表作である。
1823年ギリシャ暫定政府代表の訪問を受けた彼は2年前から始まったギリシャ独立戦争へ身を投じることを決意、1824年1月にメソロンギに上陸し、コリンティアコス湾の要衝、ナフパクトスの要塞を攻撃する計画をたてたが、熱病にかかって同地で死んだ。
彼の死後145年が経過した1969年にウェストミンスター寺院に彼を記念したコーナーが設けられた。
いわゆるバイロニズムは、当時の偽善と偏見を嘲罵し、イギリス・ロマン主義を代表する作風であり、ロシアをふくむヨーロッパ諸国の文学に影響を与えた。日本でも明治以来もっともよく知られたイギリス詩人の一人である。
人物
1810年5月3日にダーダネルス海峡をヨーロッパからアジアへ泳いで渡った。
政治的にはホイッグ党 (イギリス)支持者でありトーリー党 (イギリス)の外交政策を批判した。
数多くの女性との恋愛を重ねた。と1812年まで関係を続け、同年キャロライン・ラム(のちのイギリス宰相メルボルン子爵ウィリアム・ラムの妻)とつきあったがすぐに2人は破局した。その後もキャロラインは彼につきまとい続け、彼への思いから身をやつしやせ細った。これに対してバイロンは骸骨のようだと述べている。また異母姉のオーガスタ・リーと関係を結び、彼女はエリザベス・メドラ・リーを産んだ。その後1815年1月2日、レディ・キャロラインの従姉妹のアナベラ・ミルバンクとダラム (カウンティ)で結婚した。同年12月10日、二人の間にはエイダ・ラブレスが産まれたが翌1816年1月16日、アナベラは娘を連れて彼の元を去り、4月21日バイロンは離婚証書にサインをしている。その後ヴェネツィアに滞在した際には既婚のマリアンナ・セガティ、22歳のマルガリータ・コーニと関係を持った。コーニは読み書きが出来なかったが夫の家を離れ、バイロンと同居した。二人はしばしば争いバイロンは自身のゴンドラで夜を過ごすことが多かった。その後彼がコーニに家を出て行くよう言い放ち、彼女は運河に身を投げた。1818年から1820年にラヴェンナに滞在した際にはグッチョーリ伯爵夫人テレサと関係を持った。
主著
- 異端者 The Giaour 1813年
- アバイドスの花嫁 The Bride of Abydos 13年
- 海賊 The Corsair 14年
- ララ Lara 14年
- ヘブライの旋律 Hebrew Melodies 15年
- パリジナ Parisina 16年
- コリントの包囲 The Siege of Corinth 16年
- 夢 The Dream 16年
- チャイルド・ハロルドの巡礼3・4 16年、18年
- シヨンの囚人 The Prisoner of Chillon 16年
- マンフレッド Manfred 17年
- タッソーの嘆き The Lament of Tasso 17年
- ベッポ Beppo 18年
- マゼッパ Mazeppa 19年
- マリーノ・ファリエロ Marino Faliero 21年
- ダンテの予言 The Prophecy of Dante 21年
- サルダナパラス Sardanapalus 21年
- 二人のフォスカリ The two Foscari 21年
- カイン Cain 21年
- 天と地 Heaven and Earth 23年
- 島 The Island 23年
- 青銅の時代 The Age of Bronze 1823年
- ドイツ生まれ Werner 23年
- 不具の変身 The Deformed Transformed 1824年
脚注
関連項目
- アナベラ・ミルバンク - バイロンの最初の妻
- エイダ・ラブレス - バイロンの娘
- アレグラ・バイロン - バイロンの娘、5歳の時にチフスかマラリアで夭折した
- クレア・クレアモント - バイロンの妻、アレグラの母
- オーガスタ・リー - バイロンの異母姉
- エリザベス・メドラ・リー - オーガスタ・リーの娘、バイロンの子供ではないかと見られている
- クローゼット・ドラマ
- ディオダディ荘の怪奇談義
- イタリアのハロルド
- マンフレッド (シューマン)
- マンフレッド交響曲
- バイロン (小惑星) - 1979年にニコライ・チェルヌイフによって発見された小惑星
- 【ジョージ・ゴードン・バイロン名言】できるときは、いつも笑い ... - gooブログできるときは、いつも笑いなさい。笑いは安価な薬です。」 (ジョージ・ゴードン・バイロン/イギリスの詩人) Always laugh when you can. It is cheap medicine. - Lord Byron おはようございます。 バ...
- 2012年02月7日の名言つぶやき - Qooinログ女達は、自分の顔以外のことなら、なんでも許した。 by ジョージ・ゴードン・バイロン URL · 2012-02-07 22:00:12 via みんなの名言集. @maxim_q: あの大きな星の下に家に続く道がある。 by 荒馬と女 URL · 2012-02-07 20:00:07 via ...
- ミスカトニック大学付属図書館資料室 - ジョージ・バイロンミスカトニック大学付属図書館資料室 - ジョージ・バイロン - ジョージ・ゴードン・バイロン (George Gordon Byron,6th Baron) (1788~1824) 略歴 ロマン派の第二世代を代表する詩人。幼くして第6代バイロン卿となる。ケンブリ...
- 関西弁(かんさいべん)で贈る元気のでる言葉・名言集 バイロンの嘘の中 ...バイロンの嘘の中の真実. 嘘って何や?それは、仮面をかぶった真実にほかならへん。 【引用文】 嘘とはなにか? それは、仮面をかぶった真実にほかならない。 George Gordon Byron, sixth Baron(第6代バイロン男爵ジョージ・ゴードン・ ...
- 『審判の夢/ベポゥ』 バイロン(山口書店) 欧米文学ファン審判の夢/ベポゥ』 バイロン(山口書店). 審判の夢. 書名:審判の夢 他一篇著者:ジョージ・ゴードン・バイロン訳者:東中 稜代出版社:山口書店ページ数:163. おすすめ度:★★★☆☆. イギリスを追われるようにして大陸に渡ったバイロンは、自ら ...
- 『カイン』 バイロン(岩波文庫) 欧米文学ファンカイン』 バイロン(岩波文庫). カイン (岩波文庫). 書名:カイン著者:ジョージ・ゴードン・バイロン訳者:島田 謹二出版社:岩波書店ページ数:185. おすすめ度:★★★★☆. 『カイン』は、旧約聖書において人類最初の殺人者とされているカインを ...
- 『めしねぶ』 ジョージ・ゴードン・バイロンジョージ・ゴードン・バイロン. きみのためにたとえ世界を失うことがあろうとも、世界のためにきみを失いたくはない。 ひまわり7 第6代バイロン男爵ジョージ・ゴードン・バイロン(George Gordon Byron, sixth Baron, 1788年1月22日 - 1824年4 ...
- 『対訳 バイロン詩集』 バイロン(岩波文庫) 欧米文学ファン著者:ジョージ・ゴードン・バイロン訳者:笠原 順路出版社:岩波書店ページ数:348 ... ロマン派を代表する詩人であるバイロンの特徴としてよく指摘されるのが、時流に対する反逆児としての自立性と、底流のように横たわる憂鬱さである。
- フラワーアレンジ、時々ガーデン、毎日を愉快に生きたいできごと日記へ ...George Gordon Byron 最初の情熱で、女性は恋人に恋する。次からは、女性は恋に恋するのである。 ジョージ・ゴードン・バイロン 恋を科学的に解明したら、勘違いから始まるものでした。 前に書いたのは こちら 恋の心理 どうも恋に恋する年頃でもないので、 ...
- 今日の一言 バイロン 満州っ子 平和をうたう/ウェブリブログ満州っ子 平和をうたうの今日の一言 バイロンに関する詳細記事。(Powered by BIGLOBEウェブリブログ)ジョージ・ゴードン・バイロン(1788~1824)1月22日、この日ロンドンに生まれる。反抗と諷刺精神によってイギリス・ロマン主義の代表 ...
- はてなブックマーク> unyounyoのブックマーク> はてな(1月30日 12時33分)はてなブックマークはオンラインでブックマークを管理・共有できる無料サービス。自宅、職場、外出先、どこからでも同じブックマークにアクセスできます。ユーザーはみんなでブックマークを共有して効率良く情報収集しています。はてなブックマーク ...[詳細]
Powered by Bing
人名辞典ではこのページで使用している画像の著作権は消失しているものと認識し ているか、許可を得て掲載しております。 万一、画像が許可を得て掲載されていない場合は速やかに画像を外すか、正式な許可を得る手続きをいたしますのでご連絡下さい。

