Thackeray, William Makepeace

ウィリアム・サッカレー

サッカレー
Thackeray, William Makepeace
1811年07月18日~1863年12月23日
[イギリス] [作家]

[ウィリアム・サッカレー 人物情報]

イギリスの小説家。1811年東インド会社の収税官の子として、インドのカルカッタに生まれる。1817年にイギリスに帰国。ケンブリッジ大学に入学するが中退。海外旅行に出てワイマールでゲーテと出会った。
父の死や妻の発狂で人生のはかなさを痛感。作品では上・中流階級の生活を詳細かつ風刺的に描いた。
代表作『虚栄の市』『イギリスの俗物たち』など。

Wikipediaの人物情報

ウィリアム・メイクピース・サッカレー(William Makepeace Thackeray, 1811年7月18日 - 1863年12月24日)は、イギリスの小説家。インドのコルカタ出身。彼の姓はサッカリーあるいはザッカリーと日本語表記されることもある。

「パンチ (雑誌)」などに寄稿し、優れた批評眼を養う。上流階級を痛烈に批判した『虚栄の市』で文名を高め、チャールズ・ディケンズと並びヴィクトリア朝を代表する小説家。ほかに『ペンデニス』など。

生涯

リッチモンド・サッカレーの長男として、1811年7月11日にインドのコルカタに生まれた。父はイギリス東インド会社に勤務。母アンにはカーマイケル・スミスという恋人がいたが、周囲の反対でインドへ送られ、そこでリッチモンドと出会い結婚した。しかし偶然そこでスミスに再会、リッチモンドが5年後に死ぬと、アンはカーマイケルと再婚した。

1816年、6歳のときに、義父とともにインドを離れてイギリスへ帰国。母方の祖母に育てられ、母の帰国後はチャーターハウス校へ入学する。1829年、ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジ (ケンブリッジ大学)に入学し、詩を投稿したりする一方、賭博に熱中。大学中退後はヨーロッパ大陸各所を回り、自由奔放な生活を送る(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテに出会ったのもこのときである)。このころ父の遺産を利用しての投資や、週刊誌の発行、画家としての一本立ちなどを目指したが、いずれも失敗に終わった。さらに父が投資をしていたインドの銀行代理店が倒産、遺産をほとんど失ってしまう。

1835年、ベラー・ショーとの結婚を機に新聞社の通信員となる。わずか2年で退職し、「パンチ (雑誌)」などに評論や小説などの小品をなんでも書き、生活をつなぐ。このころの作品に『アイルランド・スケッチブック』(1840年)、『俗物の書』(1846年)などがあり、『虚栄の市』で作家としての地位を確立、チャールズ・ディケンズと並び称されるようになる。のち『ペンデニス』(1848 - 50年)、歴史小説『ヘンリー・エズモンド』(1852年)、『ニューカム家の人々』(1853 - 55年)などを発表した。

1863年12月24日、『デニス・デゥヴァル』の執筆中に52歳で死去。ケンサルグリーン墓地に葬られた。

作家評

同時期に並び称されたチャールズ・ディケンズが、処女作から常に中・下層の庶民、ことに貧民の側に立って、市井の人情味にあふれる作品を書いたのに対して、中の上といった階級の出身で教育にも恵まれていたサッカレーは自ずと、自分の属する階級の人間性、ことにその腐敗や俗物根性(スノッブ)を痛烈に暴露することに優れていた。

もっとも、腐敗や拝金主義、成功欲を批判しても、その先にあるべき有益な人生の価値観が提示できたか、という意味では、20世紀のサマセット・モームと同様の批判にさらされることもある。なお、ディケンズとサッカレーは友人同士であり、一時期仲たがいもしていたが、その後和解している。

主な作品

  • 馬丁粋語録(The Yellowplush Papers、1838~9年)
  • 床屋コックスの日記(Cox's Diary、1840年)
  • キャサリン(Catherine、1839年)
  • みじめにもはなやかな物語(A Shabby Genteel Story、1840年)
  • パリ・スケッチブック(Paris Sketch Book、1840年)
  • ホガティー家の大ダイアモンド(The Great Hoggarty Diamond、1841年)
  • フィッツ・ブードル・ペイパーズ(Fitz-Boodle Papers、1843年)
  • アイルランド・スケッチブック(The Irish Sketch Book、1843年)
  • バリー・リンドン(Barry Lyndon、1844年)
  • 俗物の書(''The Book of Snobs、1846年)
  • パーキンズ夫人の舞踏会(Mrs. Perkins's Ball、1846年)クリスマス・ブック
  • わが町(Our Town、1847年)クリスマス・ブック
  • 虚栄の市(Vanity Fair、1847 - 48年)
  • ドクター・バーチとその若い友達(Dr. Birch and His Young Friends、1848年)クリスマス・ブック
  • ペンデニス(Pendennis、1848 - 50年)
  • レベッカとロウィーナ(Rebecca and Rowena、1849年)クリスマス・ブック
  • ライン川のキックルベリー一家(The Kickleburys on the Rhine、1850年)クリスマス・ブック
  • ヘンリー・エズモンド(The History of Henry Esmond、1852年)
  • ニューカム家の人々(The Newcomes、1853 - 55年)
  • バラと指輪(The Rose and the Ring、1854年)
  • バージニアの人々(The Virginians、1857 - 59年)
  • デニス・デゥヴァル(Denis Duval、1864年)

外部リンク

1811年生まれの人物
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