Lalique, René Jules

ルネ・ラリック

ラリック
Lalique, René Jules
1860年04月06日~1945年
[フランス] [工芸]

[ルネ・ラリック 人物情報]

フランスのガラス工芸家。1860年シャンパーニュ地方のアイで生まれる。1876年母の勧めでパリの装飾美術学校に入学し、その後宝飾家のルイ・オーコックに弟子入りした。女性用の高価な装身具や流行のアクセサリといった装飾品を制作しながらアール・ヌーヴォーの波に乗り名声を得、1897年にはレジオンドヌール勲章受賞、1900年パリ万博の成功で、名声を不動のものにした。 その後香水商のフランソワ・コティからの依頼で香水瓶の製作に取り組み、芸術的な作品を多く作り出した。

Wikipediaの人物情報

ルネ・ラリックRené Lalique、 1860年4月6日 - 1945年5月5日)は、19世紀~20世紀のフランスのガラス工芸家、宝飾(ジュエリー)デザイナー。

アール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代にわたって活躍した作家。

前半生はアール・ヌーヴォー様式の宝飾(ジュエリー)デザイナーとして活躍し、その分野で名声を得ていた。宝飾デザイナー時代から、ガラスをパーツに用いていたが、ガラス工場の経営者に転進するのは50歳を過ぎてからである。

生涯

1860年、フランス、シャンパーニュ地方マルヌ県アイ (マルヌ県)に生まれ、パリで育った。

1876年、パリの装飾美術学校に入学し、宝飾工芸家で金属細工師のルイ・オーコックに師事し、装飾の技術を習い、夜はパリの装飾美術学校で学んだ。その後1878年から1870年までイギリスに滞在し、サイデナム・カレッジで学んだ。

パリに帰ったラリックは、1882年頃からフリーランスの宝飾デザイナーおよびグラフィック・アーティストとして活動しはじめ、1885年にはパリのヴァンドーム広場にアトリエを構えるまでになった。この頃のラリックは、おもに女性向けの高級アクセサリーをデザインしていた。カルティエなどの著名な宝飾店にも作品を提供し、当時の高名な女優サラ・ベルナールも顧客であった。

1897年、レジオン・ド=ヌール勲章を受章。

1900年のパリ万国博覧会 (1900年)では宝飾作品が大きな注目を集め名声を得た。

ラリックは1892年頃から宝飾品の素材の一部にガラスを取り入れていたが、本格的にガラス工芸の道へと進んだのは、ファッションの流行がボリュームのあるふくよかな服装からシンプルなラインを強調するスタイルに移ったため、派手な装飾がある宝飾品が売れなくなったからともいわれる。

1908年、ラリックはコティの注文により、香水瓶とラベルのデザインをした。優美なデザインの瓶に香水を詰めて販売するというのは、当時においては斬新な試みであった。同じ1908年、ラリックはパリ東方のコム=ラ=ヴィルにあったガラス工場を借り(のちに購入)、本格的にガラス工芸品の生産を始めた。

1918年にはアルザス地方のヴァンジャン=シュル=モデールに新たな工場の建設を始め、1922年(1921年とも)年に完成した。これが、21世紀の今日まで続くラリック社の起源である。

1912年に宝飾品の展示会を開いた後、ガラス工芸品の製造に専念するようになった。香水瓶、花瓶、置時計、テーブルウェア、アクセサリーなどを手がけ、1920年代頃からはガラスの分野でも人気作家と見なされるようになった。

1925年のパリにおけるパリ万国博覧会 (1925年)では、ラリックのために1つのパビリオンが与えられた。時流に沿って幾何学的構成の文様や器形を採用するようになり、アール・デコ様式の流行の一翼を担ったとされる。

1920年代から1930年代のラリックは、「パリ号」、「イル=ド=フランス号」など大西洋横断航路の豪華客船やオリエント急行の客車などのインテリア(ダイニングルームなどのガラス天井、装飾パネル)を担当した。また、レストラン、ホテル、邸宅などの装飾、ステンドグラス、噴水など、さまざまな分野に活躍の場を広げた。シボレーやジャガー (自動車)、ロールス・ロイスなどのカーマスコット(自動車のボンネット先端に付けた装飾)作品も多数ある。 日本との関係では、1932年に旧皇族朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)のガラスの扉やシャンデリアなどの製作を受注している。

1945年に亡くなるまでラリックは数多くの作品を発表したが、晩年の作品には娘のスザンヌがデザインを手がけたものも含まれているので注意が必要である。

事業は息子のマルクが継ぎ、近年までラリックの孫娘であるマリー=クロードが経営とアートディレクションをになっていたが、マリーは1994年にラリック社の株を売却。血縁者による経営は終わりを告げた。ラリック社は現在、化粧品や香水の容器を製作するポシェ社の傘下に入っている。また、日本法人のラリック株式会社は、2005年7月31日付けで会社を清算している。

ガラス作品および技法

ラリックのガラス工芸品は、動物、女性像、花などのモチーフを好んで用いたデザインが特色である。

素材としては乳白色で半透明のオパルセント・グラスを好んで用いた。これは、光の当たり方によって色合いが微妙に変化するものである。

1920年代中頃からは色ガラスの作品も増えるが、色ガラスを使う場合も単色で用いることが多かった。

技法的には、鋳鉄製の型を使った型吹き成形およびプレス成形によるものが多い。

  • 「型吹き成形」:鉄製の凹型に溶けたガラスを空気圧で押し込むもの
  • 「プレス成形」:凹型と凸型を用い、凹型に流し込んだガラスを凸型で押さえるもの

これらの工程は機械化され、大量生産に対応していた。

関連項目

  • 箱根ラリック美術館
  • 成田美術館
  • 大村美術館

外部リンク

  • Lalique: 仏ラリック社のウェブサイト(仏語・英語)
  • 北澤美術館 主要作品450点を収蔵・展示している。2728[http://www007.upp.so-net.ne.jp/lalique/museum/ 大村美術館:1995年設立。秋田県仙北市角館町にあるルネ・ラリック作品の美術館。小規模な個人美術館ながら、現存数が非常に少ないとされるナイトランプ「鳩」、 4 種類のパネルからなる「競技者たち」のレリーフよりパネル C(全パネルを合わせても 3 点しか現存が確認されていない)、アール・デコ博覧会に出品されたドアパネル「ガラス職人」といった稀少品を所蔵する他、文献資料の収集にも力をいれている。
  • 成田美術館:1998年設立。滋賀県長浜市にあるルネ・ラリック作品の美術館。
  • 箱根ラリック美術館:2005年設立。神奈川県箱根町にあるルネ・ラリック作品の美術館。約1,500点を収蔵。230点を常設展示 ラリック作品展示数日本最大級 またラリックが室内装飾を手掛けたオリエント急行(実車)の車両も展示。
  • 飛騨高山美術館 シャンゼリゼのショッピングアーケードに設置されていた高さ2m余りの噴水を所蔵している。
  • RLalique.com

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