Gilels, Emile

エミール・ギレリス

ギレリス
Gilels, Emile
1916年10月19日~1985年10月14日
[ロシア] [演奏家]

[エミール・ギレリス 人物情報]

ロシア(ウクライナ)のピアニスト。
1916年ロシア(現:ウクライナ)のオデッサに生まれる。5歳からピアノをはじめ、13歳でリサイタルを開いた。モスクワ音楽院在学中の1938年、ベルギーのイザイ国際コンクール(現エリザベート王妃コンクール)で優勝し、名声を得た。1945年スターリン賞受賞。1948年パリ音楽祭で西側デビュー。1955年アメリカデビュー。1962年レーニン賞受賞。
「鋼鉄のピアニスト」と称される。

Wikipediaの人物情報

エミール・グリゴリエヴィチ・ギレリス(ラテン文字転写例: Emil Grigoryevich Gilels、1916年10月19日(ユリウス暦では10月6日) - 1985年10月14日)は、ソビエト連邦・ロシアのピアニスト。20世紀を代表する世界的奏者の一人である。西側で自由に活動することをソ連政府から許された最初の芸術家だった。ロシアの自宅では、アップライトピアノで練習していたといわれている。日本にも何度か来訪した。妹のエリザヴェータはレオニード・コーガンの妻。

「鋼鉄のタッチのピアニスト」と呼ばれた。苗字はHilelsとラテン文字転写される場合がある。

略歴

  • ウクライナ・オデッサのユダヤ人の家庭に生まれる。両親は共に音楽家。6歳でピアノを始める。
  • 1929年に13歳でデビュー。
  • 1930年にオデッサ音楽院へ入学、ベルタ・レイングバルドから薫陶を受ける。
  • 1933年、17歳で全ソ連ピアノコンクール優勝。
  • 1935年にオデッサ音楽院を卒業し、モスクワに転居。以後1937年までゲンリフ・ネイガウスに師事。
  • 1938年、22歳でエリザベート王妃国際音楽コンクール優勝。この大会にはアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリも参加していたが、審査委員のアルトゥール・ルービンシュタインによれば「技術的には完璧であったが、不満足な演奏をして」第7位に終わった。
  • 1947年からヨーロッパで演奏旅行を始める。
  • 1952年以降はモスクワ音楽院で後進の育成に当たった。
  • 1955年にはフィラデルフィアでピョートル・チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番 (チャイコフスキー)を演奏し、アメリカ・デビューを果たした。
  • 1985年にモスクワで死去。晩年はほとんど国外に出ることがなかった。

受賞歴

ソ連政府からは、1946年にはソビエト連邦国家賞、1961年と1966年にはレーニン勲章、1962年にはレーニン賞をそれぞれ受賞している。

レパートリーなど

ギレリスは、鋼鉄のピアニズムと通称される完璧なテクニックに加えて甘さを控えた格調高い演奏設計で非常に評価が高い。バロック時代のドメニコ・スカルラッティやヨハン・セバスティアン・バッハ、ロマン派のロベルト・シューマンやヨハネス・ブラームス、さらにはクロード・ドビュッシーやバルトーク・ベーラ、セルゲイ・プロコフィエフといった20世紀音楽に至るまで幅広いレパートリーを持っていた。プロコフィエフからはピアノソナタ第8番 (プロコフィエフ)を献呈され、1944年12月29日にはこの作品を初演してもいる。とりわけルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの解釈と演奏においては、骨太で男性的な演奏で「ミスター・ベートーヴェン」と呼ばれるほどであった。

晩年には骨太な表現が鳴りを潜め、力を抑えた枯淡の境地と言える表現に変わっていった。ドイツ・グラモフォンレーベルにベートーヴェンのピアノソナタの録音が進行中だった。その死によって、全集は完成されずに終わったが、ギレリスの晩年の境地を示す録音である。また、ベートーヴェンのピアノ協奏曲についてはクルト・マズアおよびジョージ・セルの指揮との共演で全集が発売されており、特にセルと組んだ全集はオーケストラの好伴奏もあって素晴らしい出来であり、録音の悪さを除けば同曲の代表盤と言って差し支えない。


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