ハンガリー生まれの写真家。本名、アンドレ・フリーマン。1913年ブダペストに生まれる。1931年に左翼運動にかかわって国外追放となってベルリンに移り、写真通信社「デフォト」の暗室係となる。ナチスが台頭すると1933年パリに転居。1936年「ヴュ」誌の契約写真家となり、スペイン内乱を取材。「崩れ落ちる兵士」で写真家としての名声を得た。第2次大戦中はライフ誌の特派写真家として各地を撮影し、1944年のノルマンディ上陸作戦の撮影もおこなった。
戦後、デビッド・シーモア、カルティエ・ブレッソンらとともに写真家集団「マグナム・フォト」を設立。1954年仏領インドシナを取材撮影中に地雷に触れて死去した。 n
ロバート・キャパ |
[ロバート・キャパ 人物情報]
Wikipediaの人物情報
ロバート・キャパ(Robert Capa、1913年10月22日 - 1954年5月25日)はハンガリー生まれのアメリカ合衆国の写真家。
本名はフリードマン・エンドレ・エルネー(Friedmann Endre Ernő)。ハンガリー人は姓が名前の先に来るため、ハンガリー語の発音に近い「カパ・ローベルト」と表記されることもある。ユダヤ系。同じく写真家で、1974年にICP(国際写真センター)を創設したコーネル・キャパは弟。
スペイン内戦、日中戦争、第二次世界大戦の西部戦線 (第二次世界大戦)、第一次中東戦争、および第一次インドシナ戦争の5つの戦争を取材した20世紀を代表する戦場カメラマン、報道写真家として有名である。パブロ・ピカソら多方面の芸術家たちとの幅広い交際も有名。
生涯
1913年10月22日、父デジェー・フリードマンと母ユリアンナ・ヘンリエッタ・ベルコヴィッチの次男として、ハンガリーのブダペストに生まれる。両親は洋服店を営んでいた。
1919年福音派の学校に入学、1923年マダーチ・イムレ・ギムナジウムに入学。1931年に共産党活動容疑で逮捕される。釈放後はドイツのベルリンで写真通信社「デフォト」の暗室係となる。1933年にはユダヤ人排斥が激しくなり、ベルリンを脱出。ブダペストでヴェレシュ旅行社のカメラマンとなる。翌年にフーク・ブロック通信社の臨時雇いとなる。
)」誌の特派員としてロンドンに渡る。1943年に北アフリカ戦線、イタリア戦線 (第二次世界大戦)を取材。その間に「コリアーズ」の契約を解除され、「ライフ (雑誌)」誌と契約。
1944年にはノルマンディー上陸作戦を取材。第1歩兵師団第16連隊第2大隊E中隊に従軍した。ドイツ軍と連合国 (第二次世界大戦)軍が入り乱れる中100枚以上の写真を撮影したが、現像の際に、興奮した技師(後に『ライフ』で活躍するラリー・バローズであると言われたが、実際にはジョン・G・モリスという技師によるものである)が溶剤を加熱しすぎてしまったためにフィルムが溶け、まともな写真として残っているものは11枚しかない。これらの写真は「キャパの手の震えによるボケ」として発表され、これは後に彼の写真著書『ちょっとピンぼけ』のタイトルにもなっている。8月にはパリ解放を撮影。第二次大戦終了後1946年にアメリカ市民#市民権を獲得。1947年にアンリ・カルティエ=ブレッソン、デヴィッド・シーモア、ジョージ・ロジャーらと国際写真家集団「マグナム・フォト」を結成。1948年には第一次中東戦争を取材した。
1954年4月に写真雑誌「カメラ毎日」の創刊記念に日本に呼ばれる。東京で「ライフ」誌から第一次インドシナ戦争の取材依頼を受け北ベトナムに渡る。5月25日、午前7時にナムディンのホテルを出発、タイビンにあるドアイタンという陣地に向かう。午後2時30分ころドアイタンに到着。午後2時55分にドアイタンから1キロの地点にある小川の堤防で地雷に抵触、爆発に巻き込まれ死亡した。その際カメラを手にしたまま死んでいたという。
ロバート・キャパ賞
キャパにちなんで、報道写真を対象としたロバート・キャパ賞 (Robert Capa Award) が、Overseas Press Clubによる、Overseas Press Club Awardsの1部門として設けられている。
日本人では1970年に沢田教一がカンボジア内戦を取材中に狙撃され死亡した後に受賞している。
日本語文献
※版元品切も含む。なお2004年は、キャパ没後50年で多く刊行されている。- 『ちょっとピンぼけ Slightly out of Focus』
- 川添浩史・井上清一訳 (文春文庫、初版1979年)元版ダヴィッド社、1956年、新版1980年
- ロバート・キャパ『戦争 そのイメージ IMAGES OF WAR』
- 井上清一訳 ダヴィッド社 初版1974年、新版1985年
- リチャード・ウェーラン (Richard Whelan)
- : 沢木耕太郎訳(文春文庫全3冊、2004年)-訳者もキャパ伝を執筆中。
- 『キャパ その青春』 ISBN 4167651394:元版は全2冊 (文藝春秋、1988年)
- 『キャパ その戦い』 ISBN 4167651408:代表的なキャパの伝記
- 『キャパ その死』 ISBN 4167651416
- 『ロバート・キャパ写真集 フォトグラフス』沢木耕太郎訳・解説、文藝春秋、1988年
- 『ロバート・キャパ写真集 戦争・平和・子どもたち』河津一哉訳、宝島社文庫、2001年
- リチャード・ウェーラン、コーネル・キャパが解説を書いている。元版は1991年、翌年に普及版が刊行。
- 『ロバート・キャパ ちょっとピンぼけ文豪にもなったキャパ』クレオ、2002年、ISBN 4877360689
- マグナム・フォト東京支社監修で、手書き原稿や未公開作品を含んだ写文集
- 『ロバート・キャパ 時代の目撃者』 リチャード・ウェーラン編・解説、原信田実訳、岩波書店、1997年
- 『ロバート・キャパ スペイン内戦 レイナ・ソフィア国立美術館収蔵作品』 岩波書店、2000年
- スペイン内戦の取材写真の初集大成、リチャード・ウェーランらが解説。2冊とも大著
- リチャード・ウェーラン編 『ロバート・キャパ 決定版』ファイドン、2004年、写真937枚の大著
- CAPA編集部 『CAPAS EYE ロバート・キャパの眼が見た世界とニッポン』 学研ホールディングス、2004年
- アレックス・カーショウ 『血とシャンパン ロバート・キャパ-その生涯と時代』 野中邦子訳、角川書店、2004年
- 加藤哲郎 『戦争写真家ロバート・キャパ』 ちくま新書、2004年
- 横木安良夫『ロバート・キャパ 最期の日』 東京書籍、2004年、ISBN 4487800110
脚注
関連項目
- 従軍記者
- CAPA
外部リンク
- OPC Awards
- 図版あり
- Robert Capa Biography; Magnum Website
- Robert Capa's Photography Portfolio — Magnum Photos
- Magnum Photos
- "Capa and Taro: Together at Last" — The Digital Journalist
- PBS biography and analysis of 134Falling Soldier135 authenticity
- On Capa's photography "Falling Soldier" Links compiled by Tidsskriftcentret.dk
- Robert Capa's "Lost Negatives"
- Death of a Loyalist Soldier, Spain, 1936.
- The D-Day photographs of Robert Capa
- バイオグラフィー
- Hultquist, Clayton. “Robert Capa ~ Pictures of War.”
- Photography Temple. “Photographer Robert Capa”
- VNS. May 2004. “Photographers mark Capa’s passing”.
- International Photography Hall of Fame & Museum
- The woman who captured Robert Capa's heart, The Independent, 13 June 2010
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