Engels, Friedrich

フリードリヒ・エンゲルス

エンゲルス
Engels, Friedrich
1820年11月28日~1895年08月25日
[ドイツ] [社会科学]

[フリードリヒ・エンゲルス 人物情報]

ドイツの哲学者・経済学者・社会主義革命家。マルクスとともに、近代共産主義の創始者として知られる。
1820年バルメン(現:ブッパータール)で紡績工場主の子として生まれる。1837年にギムナジウムを中退して家業の修業に入った。志願兵としてベルリンに滞在中にヘーゲル左派の哲学に触れ、心酔するとともに、新聞や雑誌に論説を発表するようになった。
1842年渡英する途上でカール・マルクスとはじめて出会う。1844年に帰国の際、パリでマルクスと再会し、終生続く友情がはじまった。マルクスとともに『ドイツ・イデオロギー』などを共同執筆し、1848年には共産主義者同盟の綱領『共産党宣言』を共同で起草した。
同年ドイツ3月革命が勃発するとエンゲルスは新聞に論説を発表し、戦闘に参加したが、敗北してロンドンに逃れた。その後マルクスが大著『資本論』にとりかかると、エンゲルスは経済的援助を続けた。
1864年「国際労働者協会(第1インターナショナル)」を創設。1883年のマルクスの死後は未完の『資本論』第2・3巻の刊行に尽力するとともに、世界の社会主義運動の発展に助言を与え続けた。
著書は他に『経済学批判大綱』『イギリスにおける労働者階級の状態』『ドイツ農民戦争』『反デューリング論』『家族・私有財産・国家の起源』など。