ジークムント・フロイト

オーストリアの精神病理学者・精神科医。1856年オーストリア領モラヴィアのフライベルク（現：チェコ領プシーボル）に生まれる。4歳でウィーンに転居した。1881年ウィーン大学卒業後、神経学の研究や神経病理学、ヒステリー治療の研究を行った。1896年自由連想法を用いたヒステリー治療法を考案し、精神分析学を創設した。1900年には『夢判断』を出版、患者の無意識に至る方法として夢分析の手法を確立した。1902年ウィーン大学教授に就任。1938年ナチスから逃れてイギリスに亡命したが、翌年死去した。
フロイトは人間の心がエス（イド）・自我・超自我からなり、自我とエスとの規制効果への障害が神経症であるとした。フロイトの学説は20世紀の精神医学以外にも社会学や文学など様々な学問に多大な影響を与えた。