ブルガリア出身の作家。スペイン系ユダヤ人。1905年ルスチュク(現:ルセ)に生まれる。ヨーロッパ各地を転々とし、ウィーン大学で化学を学んだ。1938年のナチスドイツのオーストリア併合を受けて、イギリスに亡命した。
その後、群衆や権力、死、変身などをテーマにした作品をドイツ語で発表。1981年にノーベル文学賞を受賞した。晩年はスイスに住み、1994年チューリヒで死去した。
代表作は『眩暈』『群集と権力』『もう一つの審判』『救われた舌』など。
エリアス・カネッティ |
[エリアス・カネッティ 人物情報]
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エリアス・カネッティ(Elias Canetti, 1905年7月25日 - 1994年8月14日)は、ブルガリア出身のユダヤ人作家、思想家。
生涯
1905年にブルガリアのルスチュク(ルセ)で、スペインから逃れてきたユダヤ人の家庭に生まれる。母語は古いスペイン語だったが、幼くして英語を、次いでフランス語やドイツ語を学んだ。著述においてはドイツ語を用いている。1913年にウィーンに移住し、ウィーン大学で化学を学ぶ。1929年に学位を取得、この頃に代表作である小説『眩暈 (小説)』(1935)を書き始める。ナチス・ドイツによるアンシュルスの際にもウィーンに留まり、ナチス党員や人々の様子を見守った。のちにこの時を回顧して「ナチズムとの具体的な体験を持ったこの半年間は、それ以前の何年にもまして、私の目を開いてくれた」と語っている。その後、1939年にユダヤ人迫害を逃れてイギリスに亡命した。
亡命後、自らの体験をもとにしつつ、膨大な資料を導入して集団の解明に取り掛かった。諸学問に深く関わりつつ独自の立場から行われたその研究は、1960年発表の『群衆と権力』に結実した。文学者としてだけでなく思想家としても優れた作品を完成させたカネッティに、1981年にノーベル文学賞が贈られている。
晩年には独特の視点から書かれた自伝的三部作『救われた舌』(1977)、『耳の中の炬火』(1980)、『目の戯れ』(1985)に取り組み、若い日々の時代と社会、そして自らの人生を書き記した。1994年にスイスのチューリヒで死去、その亡骸はジェイムズ・ジョイスの隣に葬られた。
実弟のジャック・カネッティはポリドールやフィリップスでディレクターを務め、エディット・ピアフやセルジュ・ゲンズブール、シャルル・アズナヴール、ジョルジュ・ブラッサンスやジュリエット・グレコやジャック・ブレル、ボリス・ヴィアンなどを手がけ、新人発掘の名手と言われた。その下の弟のジョルジュ・カネッティはパスツール研究所教授で、結核の専門家である。
日本語訳
全て法政大学出版局- 群衆と権力 (岩田行一訳)
- もう一つの審判 - カフカの「フェリーツェへの手紙」 (小松太郎・竹内豊治訳)
- 眩暈 (小説) (池内紀訳)
- マラケシュの声 - あの旅のあとの断想 (岩田行一訳)
- 断ち切られた未来 - 評論と対話 (岩田行一訳)
- 猶予された者たち (池内紀・小島康男訳)
- 断想 - 伝記1941~1948 (岩田行一訳)
- 救われた舌 - ある青春の物語 (岩田行一訳)
- 耳証人 - 新・人さまざま (岩田行一訳)
- 耳の中の炬火 - 伝記1921~1931 (岩田行一訳)
- 蝿の苦しみ - 断想 (青木隆嘉訳)
- 眼の戯れ - 伝記1931~1937 (岩田行一訳)
関連作家
- ヘルマン・ブロッホ
- フランツ・カフカ
外部リンク
- Bianchiの徒然ブログ : 週刊ソーシャルWeb通信:ソーシャルメディアだけ ...米国の著名な社会学者、デイビッド・リースマンの『孤独な群衆』(みすず書房)、ファシズムの群衆現象を経験した作家エリアス・カネッティ『群集と権力』(法政大学出版 ウニベルシタ叢書)、スペインの哲学者オルテガ『大衆の反逆』(ちくま学芸 ...
- 暇人肥満児の付録炸裂袋 : 『絶望名人 カフカの人生論』この世紀の数少ない偉大な、完成した作品を彼は書いたのである」(ノーベル文学賞作家エリアス・カネッティ) 『変身』『城』『審判』などの珠玉の作品を残した、20世紀最大の作家、フランツ・カフカが、 「父が・・・」「仕事が・・・」「胃が・・・」「睡眠 ...
- 複素数の歩み - Übungsplatz〔練習場〕http://d.hatena.ne.jp/n-291/searchdiary?word=%C5%C4%C3%E6%BD%E3 · このエントリーをはてなブックマークに追加 ツイートする. ■オルテガ・イ・ガセットとエリアス・カネッティと大衆と. ◇ ホセ・オルテガ・イ・ガセト - Wikipedia ...
- 図書の悲劇 -3 『眩暈』 | レゴと文学「眩暈」エリアス・カネッティ カネッティの「眩暈」は強烈な読書家であり蔵書家でもある東洋学者ペーター・キーン博士の、本だけがその中心にある、機械のように正確で規則正しい生活が徐々に瓦解し、最後には狂気へと崩壊する物語である。
- 『眩暈』エリアス・カネッティ - キリキリソテーにうってつけの日ボフミル・フラバル『わたしは英国王に給仕した』……チェコ。何も見ない、何も聞かない。と同時に「ありとあらゆるもの」を見なくてはならない。 ベーツァ・カネッティ『黄色い街』……エリアスの妻、ベーツァによる短編集。本書の原型とも言える作品 ...
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- 一週間分の読書 - 読書メモマラケシュの声 エリアス・カネッティ 岩田行一訳/法政大学出版局. ○こちらは沢木耕太郎 貧乏だけど贅沢 に関連しての2冊目. モロッコのこと. きだみのる モロッコ紀行 を探そう. Permalink | コメント(0) | トラックバック(0) | 19:31. コメントを ...
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