イギリスの絵本作家。1866年ロンドンの裕福な紡績商の家に生まれる。湖水地方の自然に魅せられ、小動物などのスケッチをよく描いた。1902年に『ピーターラビットのお話』を刊行。以後つぎつぎにピーターラビットシリーズを発表し、人気を博した。作品で得た利益はナショナルトラスト運動に充て、湖水地方の自然保護に尽力したことでも知られる。
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ビアトリクス・ポターポター |
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[ビアトリクス・ポター 人物情報]
Wikipediaの人物情報
ヘレン・ビアトリクス・ポター(Helen Beatrix Potter, 1866年7月28日-1943年12月22日)は、イギリスのロンドン出身の絵本作家。『ピーターラビットのおはなし』シリーズで知られる。
家族について
1866年・サウスケンジントン、陶芸家で法廷弁護士(実際は法廷弁護士の仕事はほとんどしていない)の父、ルパート・ウィリアム・ポター(1832年-1914年)と、紡績商の両親を持つ母、ヘレン・ポター(1839年-1932年)の間に生まれる。両親ともにそれぞれの両親(つまりビアトリクスの両祖父母)の遺産により生活を送っていた。
イギリス帝国のヴィクトリア朝時代の裕福な子供たちがそうであったように、幼少時代はナース(ベビーシッターとメイド参照)とガヴァネス(家庭教師)によって育てられる。また、他の子供たちとあまり関わることなく、イモリ・カエル・蝙蝠・ウサギなどを飼い始め、小動物や植物に興味を抱くようになる。何時間も飽くことなく観察し、外出や遠出の際にペットもよく一緒に連れて行っていた。ピーターラビットのモデルになったウサギも、この頃飼っていたという。いつも飼っているペットの小動物をスケッチしていたという。夏は、パースシア地方・スコットランド・湖水地方などの貸し別荘にて過ごしていた。
1882年に牧師のキヤノン・ハードウィックにより、湖水地区の環境汚染について説明を受け、以後環境保護運動に関心を持つようになる。
成人に達した頃、両親は彼女に家(家督)を継ぐように言い、家政(ハウスキーパーの仕事)を彼女に命じ、彼女から一切の勉強や研究を剥奪する。彼女の叔父は、ビアトリクスをキューガーデン(国立の植物園)へ研究員として推薦するが、女性だったため採用されることはなかった。
彼女の業績について
彼女の多くの事業と物語は、こっそりと家へ持ち込んだり、休日にスコットランドと湖水地方で観察した小動物が発想の素材となった。
彼女は、地衣類が菌類と藻類の共生関係であることを提唱した最初の一人でもあった。しかし、女性であったためそれを公表することが認められず、学会では叔父が論文を読まなければならなかった。彼女の論文を締め出したリンネ協会が正式に謝罪したのは1997年の事である。
周囲から、彼女の書いた『ピーターラビットのおはなし』を出版することを勧められた。しかし1902年に引き受けてくれる出版者を見つけるのには苦労した。この小さな本と後の作品はとても好評で、彼女は本の売上から独立した収入を得た。
彼女は、23冊の本を書いた。それらは子供が手で持って読みやすいように小さな判型で出版された。
1920年頃から視力が低下したため本を書けなくなってきたが、1930年に最後の作品『こぶたのロビンソンのおはなし』を発表した。
彼女と自然保護について
晩年はイギリスの湖水地方で牧羊場を購入し、経営した。彼女はその景観を愛し、安定した著作権使用料と両親の遺産で地元の土地を買い上げた。彼女はナショナル・トラスト運動の創始者の一人の友人であり、自身の財産で多くを小屋、15の農場、4000エーカー(16km²)の土地を買い、その美しさが失われないようにした。
彼女の遺産は現在、湖水地方国立公園の一部となっている。また彼女が晩年に生活していた自宅はヒル・トップという名で一般に公開されている。
1943年12月22日、ランカシャー州の当時の飛び地(現在のカンブリア州)ニア・ソーリーにて逝去した。77歳であった。
作品
- ピーターラビットのおはなし(The Tale of Peter Rabbit;1902)
- りすのナトキンのおはなし (The Tale of Squirrel Nutkin ;1903)
- グロースターの仕たて屋 (The Tailor of Gloucester;1903)
- ベンジャミンバニーのおはなし (The Tale of Benjamin Bunny ;1904)
- 2ひきのわるいねずみのおはなし(The Tale of Two Bad Mice;1904)
- ティギーおばさんのおはなし (The Tale of Mrs. Tiggy-Winkle;1905)
- パイがふたつあったおはなし (The Tale of the Pie and the Patty-Pan;1905)
- ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし (The Tale of Mr. Jeremy Fisher;1906)
- こわいわるいうさぎのおはなし(The Story of A Fierce Bad Rabbit;1906)
- モペットちゃんのおはなし(The Story of Miss Moppet ;1906)
- ずるいねこのおはなし(The Sly Old Cat ;1906)
- こねこのトムのおはなし(The Tale of Tom Kitten;1907)
- あひるのジマイマのおはなし(The Tale of Jemima Puddle-Duck;1908)
- ひげのサムエルのおはなし(The Tale of Samuel Whiskers or, The Roly-Poly Pudding ;1908)
- フロプシーのこどもたち(The Tale of the Flopsy Bunnies;1909)
- 「ジンジャーとピクルズや」のおはなし(The Tale of Ginger and Pickles;1909)
- のねずみチュウチュウおくさんのおはなし(The Tale of Mrs. Tittlemouse;1910)
- カルアシ・チミーのおはなし(The Tale of Timmy Tiptoes;1911)
- キツネどんのおはなし(The Tale of Mr. Tod;1912)
- こぶたのピグリン・ブランドのおはなし (The Tale of Pigling Bland;1913)
- アプリィ・ダプリィのわらべうた(Appley Dapply's Nursery Rhymes;1917)
- まちねずみジョニーのおはなし (The Tale of Johnny Town-Mouse;1918)
- セシリ・パシリのわらべうた (Cecily Parsley's Nursery Rhymes;1922)
- 妖精のキャラバン(The Fairy Caravan;1929)
- こぶたのロビンソンのおはなし(The Tale of Little Pig Robinson;1930)
関連事項
- - 1971年に公開された映画
- ミス・ポター - 2006年(日本では2007年)に公開された映画
- 石井桃子 - ビアトリクス・ポター作品の日本語への翻訳者
- 吉田新一 - 日本におけるビアトリクス・ポター研究の第一人者
- ビアトリクス・ポター資料館 - 埼玉県東松山市こども動物自然公園内。大東文化大学の設立。
- もやしもん - 第104話において、主人公の所属する微生物研究ゼミの女性先輩たちが、偉大なる先達として名前をあげている。ただし日本語表記は「ヘレン・ベアトリクス・ポター」になっている。
外部リンク
- ポター ビアトリクス:作家別作品リスト(青空文庫)
- Beatrix Potterの作品 (英語、中国語のバイリンガル版 )
- a list of online e-texts
- Beatrix Potter's Garden at Liverpool Museum
- Kids' Corner: Featuring the Stories of Beatrix Potter
- Audio interview with Judy Taylor, biographer of Beatrix Potter. Interview by Don Swaim of CBS Radio - RealAudio
- 英国政府観光庁 - ビアトリクス・ポター
- ビアトリクス・ポターとナショナルトラスト運動 - わたしのブログ - 楽天ブログ ...Peter Rabbitの作者のビアトリクス・ポターは1866年にロンドン、サウス・ケンジントンで長女として誕生。父は法廷弁護士をしていたルパート。法廷弁護士とは現代風に言うと、法廷弁護士および不動産の売買に関する法律を専門にする事務 ...
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