アメリカの作家。1891年ニューヨークに生まれる。
大学中退後、様々な職業について後、ヨーロッパに渡り放浪生活を送る。1934年パリで『北回帰線』を発表。大胆な性表現から物議をかもし、アメリカでは発禁処分となった。
1940年にアメリカに帰国、その後も奔放な性表現と現代文明への厳しい視線にあふれた作品を生み出していった。
1961年アメリカで『北回帰線』が出版されると裁判沙汰となり、1964年に「猥褻文書には当たらない」との判決を得ている。
ヘンリー・ミラー |
[ヘンリー・ミラー 人物情報]
Wikipediaの人物情報
ヘンリー・ヴァレンタイン・ミラー(Henry Valentine Miller, 1891年12月26日 - 1980年6月7日)は、アメリカ合衆国の小説家。
来歴・人物
ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区にカトリック教会のドイツ系アメリカ人の家で生まれる。ブルックリン区ウィリアムズバーグで育つ。ニューヨーク市立大学シティカレッジ中退。
1931年、シカゴ・トリビューンでの仕事を得る。職業を転々としたのち、ヨーロッパを放浪。1934年、自伝的小説『北回帰線』をパリにて発表。しかし本国アメリカでは、その奔放な性表現により発禁になる(1964年、連邦最高裁にて「猥褻文書ではない」とする判決が下された)。
現在ミラーの書類はカリフォルニア大学ロサンゼルス校に保存されている。著作集が各10巻で、1960年代に新潮社、21世紀に入り水声社(2008年12月現在7冊まで)刊行。
作品
- 北回帰線 (小説) (1934年/Tropic of Cancer)
- 大久保康雄訳、新潮社 1953 のち文庫
- 本田康典訳、水声社、ヘンリー・ミラー・コレクション 2004
- 南回帰線 (1939年/Tropic of Capricorn)
- 大久保康雄訳、河出書房新社、1966 のち新潮文庫
- 清水康雄訳(完訳)角川文庫 1971
- 河野一郎訳、講談社 1971 のち文庫、文芸文庫
- 幾野宏訳 集英社、1989(ギャラリー世界の文学)
- 松田憲次郎訳 水声社、ヘンリー・ミラー・コレクション 2004
- 薔薇色の十字架1 セクサス (1949年/Sexus)
- 木屋太郎訳 ロゴス社、1953
- 大久保康雄訳、新潮社、1954 のち文庫
- 谷口徹訳 高風館、1955
- 薔薇色の十字架2 プレクサス (1953年/Plexus )
- 大久保康雄訳、新潮社、1966(全集)
- 武舎るみ訳、水声社、ヘンリー・ミラー・コレクション 2010
- 愛と笑いの夜 (1955年/Nights of Love and Laughter)
- 吉行淳之介訳、河出書房、1968 のち角川文庫、福武文庫
- 薔薇色の十字架3 ネクサス (1960年/Nexus)
- 河野一郎訳 講談社、1965
- 大久保康雄訳、新潮社、1967(全集)
- 梯子の下の微笑 (1948年/The Smile at the Foot of the Ladder)
- 大久保康雄訳、新潮社、1954
- 宇宙的な眼 (1939年/The Cosmological Eye)
- 宮本陽吉訳 新潮社、1968(全集)
- マルーシの巨像 (1941年/The Colossus of Maroussi)
- 幾野宏訳 新潮社、1966(全集)
- 金澤智訳 水声社∥ヘンリー・ミラー・コレクション 2004
- 冷房装置の悪夢 (1945年/The Air-Conditioned Nightmare)
- 大久保康雄訳、新潮社、1954
- 追憶への追憶 (1947年/Remember to Remember)
- 飛田茂雄訳 新潮社、1968(全集)
- わが読書 (1952年/The Books in My Life)
- 田中西二郎訳 新潮社、1960
- 迷宮の作家たち 木村公一訳 水声社∥ヘンリー・ミラー・コレクション 2006
- 性の世界(1940年/The World of Sex)
- 吉田健一 (英文学者)訳 新潮社、1953
- 菅原聖喜訳 水声社、ヘンリー・ミラー・コレクション 2008
- ビッグ・サーとヒエロニムス・ボッシュのオレンジ(1957年/Big Sur and the Orange of Hieronymous Bosch)
- 田中西二郎訳、新潮社、1971(全集)
- 暗い春 吉田健一訳 人文書院、1953 のち福武文庫
- 黒い春 山崎勉訳 水声社∥ヘンリー・ミラー・コレクション 2004
- ランボオ論 小西茂也訳 新潮社、1955
- ローレンス論(宮本陽吉訳) ヘンリー・ミラー全集 第12 新潮社 1967
- 「クリシーの静かな日々」 大久保康雄訳、筒井正明訳、新潮社、1971(ヘンリー・ミラー全集 6) 他は梯子の下の微笑・マリナンのマーラ・蜂鳥のごとくじっと立て
- 静かな日の情事(世界セクシー文学全集 第10)村上啓夫訳 新流社 1961 改題 「クリシーの静かな日々」 二見書房 1968
- クリシーの静かな日々 小林美智代・田澤晴海・飛田茂雄訳、水声社∥ヘンリー・ミラー・コレクション 2004
- わが生涯の日々 河野一郎訳 講談社 1971
- 北回帰線からの手紙 ガンサー・スタールマン編 中田耕治・深田甫訳 晶文社 1972
- 描くことは再び愛すること 飛田茂雄訳 竹内書店 1972
- ミラー、ダレル往復書簡集 ロレンス・ダレル、中川敏・田崎研三訳 筑摩書房 1973
- 不眠症あるいは飛び跳ねる悪魔 吉行淳之介訳 読売新聞社 1975
- わが青春のともだち 田村隆一・北村太郎訳 徳間書店 1976
- わが愛わが彷徨 村上香住子訳 創林社 1979
- ヘンリー・ミラー絵の世界 久保貞次郎,荒地かおる編 叢文社 1980
- ロレンスの世界 熱烈な評価 大谷正義訳 北星堂書店 1982
- ヘンリー・ミラーのラブレター ホキ・徳田への愛と憎しみの記録 江森陽弘訳、講談社、1982
- 画家ヘンリー・ミラー 好きなように描いて幸せに死ね 富士川義之訳 福武書店 1983
- オプス・ピストルム '30年代パリの性的自画像 田村隆一訳 富士見ロマン文庫 1984
- 絵画の魔術師ヘンリー・ミラー 久保貞次郎・野坂昭如編 講談社 1990
- モロク 山形浩生訳 大栄出版 1994
- クレイジー・コック 谷村志穂訳 幻冬舎 1997
- 母、中国、そして世界の果て 生田文夫訳 エディション・イレーヌ 2004
- 回想するヘンリー・ミラー トゥインカ・スィーボード編 本田康典・小林美智代・泉澤みゆき訳 水声社 2005
- ヘンリーからアナイスへ 小林美智代訳 鳥影社 2005
- 銅版画 散文詩 ロジャー・ジャクソン編 中島登訳 パンセ・ライブラリー 2007
関連項目
- 鵜戸口哲尚
- 本田康典
- アーヴィング・ステットナー
- ホキ徳田
外部リンク
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