ウィリアム・オブ・オッカム

ウィリアムオブオッカム
William of Occam
1285年~1349年
[イギリス] [人文科学]

[ウィリアム・オブ・オッカム 人物情報]

イギリスのスコラ哲学者。1285年頃ロンドン近郊のサリーで生まれ、オックスフォード大学で学ぶ。フランシスコ会に属し、ドゥンス・スコトゥスの弟子となったが後に対立する。
信仰と理性や、神学と哲学の区別をした点で近代哲学のさきがけと言われる。普遍的なものは言葉や概念に過ぎず、実在するものではないとする「唯名論」の体系と打ちたてた。
1328年教皇から異端として告発されたが、神聖ローマ皇帝ルートヴィヒ4世によって保護される。教皇庁の世俗政治への介入を批判し、皇帝の世俗政治を支持し続けた。1349年頃ペストで死去したといわれる。