Makino,Tomitaro

牧野富太郎

マキノトミタロウ
Makino,Tomitaro
1862年05月22日~1957年01月18日
[日本] [自然科学]

[牧野富太郎 人物情報]

土佐国佐川村(現・高知県高岡郡佐川町)の裕福な商家に生まれた植物学者で「植物学の父」と言われ、多くの新種を発見しました。
その研究成果は50万点もの標本や観察記録、「牧野日本植物図鑑」などの文献として残されていて、近代植物分類学の権威として高く評価されています。
子供のころから植物採集に明け暮れる毎日を過ごし、12歳で小学校を中退した後、採集・写生・観察のかたわら欧米の植物学も学び、「植物学雑誌」や「日本植物志図篇」などの刊行によってしだいに学界の注目を集めるようになりました。
新種のヤマトグサに学名を付けて発表したのに続き、1890年にはムジナモを日本で初めて発見し、正式な学術論文で世界に報告したことで世界的な知名度も得ました。
その後、東京帝国大学理科大講師などを経て65歳のときに理学博士の学位を授与され、1950年に日本学士院会員、81歳で第一回文化功労者、1953年には東京都名誉都民となりました。
更に、1956年に95歳で病没した後には文化勲章も授与されました。
小学校中退でありながら理学博士の学位も得た彼が生まれた日は「植物学の日」に制定されています。