サミュエル・ベケット

アイルランド出身のフランスの劇作家・小説家。1906年ダブリン近郊のフォックスロックに生まれ、トリニティ・カレッジで学ぶ。卒業後はパリで教職に就いた。作家のジェームズ・ジョイズと親交し、作品づくりに協力もしている。その後、著述活動を行いがらヨーロッパ各地を転々とし、1937年パリに定住。第2次大戦でフランスがドイツに占領されるとレジスタンスに参加している。
1952年、現代演劇に衝撃を与えた代表作、戯曲『ゴドーを待ちながら』を発表。1969年にはノーベル文学賞を受賞した。
ベケットは、言葉をそぎ落とし、特異な世界を舞台に孤独な自己と向き合う人間の本質に迫った。
代表作は他に小説『マーフィー』『モロイ』『マロウンは死ぬ』『名づけえぬもの』、戯曲『勝負の終わり』など。